2008年01月01日

☆ 母よ・・ 2006.1

☆ 試聴:母よ・・
  
時に母は心に 鍵を掛ける時がある 深い思いに沈み込む そして・・
遠い記憶を辿るのか 今の自分を探すのか 計りきれない時がある やがて・・
母は静かに横になる 私を見つめてる 「あんたは誰?」・・と聞く
丸い背中は寂しい 何かを背負っているんだろう 母の人生が見える そして・・
私は言葉をなくし 母を眺めるだけ やがて迎える私の姿を そして・・
母は再び繰り返す 「どなた様ですか?」と 私は堪らずうつむく
姉は気づいただろうか? 兄は知ってるだろうか 母から母が消えつつある事 それは・・
自然な事とは思うが とても辛いこと 母にはそれが分からない だけど・・
刹那刹那に残る 命への拘り それが母を支えてる   

姉よ・今の母にはこんな時がある 今でも自分は深江に住むと・・
みつ子と紘子、勇と私の区別ができない 父の事さえすっかり忘れてる
姉よ・兄よ・私の気持ちを聞いてくれ 今の母に母を求めるのは
俺達の無理な願いなのかも知れない・・母は頑張っているけれど
時よ戻れと・・せめて時よ止まれと・・思う

時に母は心を 深く閉ざす時がある 語りかけても答えぬ時がある そして・・
遠く流れるちぎれ雲 今の自分を重ねて 心を揺らしてる そして・・
私の最後の時は 深江の家でと 口にする事がある
やがて歩けなくなる 一人じゃお茶さえ飲めず 心さえも互いに通わず それは・・
あり得ない事じゃない そんな時が来るかも・・答えなんてあるはずがない そして・・
覚悟なんてしてない そんなものはできない 私は自分に問いかける
母よ・もういい 忘れてしまいなさい 母である事も全て 何故なら・・
貴女の務めは終わった 母の務めは終わった 生きていてくれるだけでいい そして・・
母よ貴女は今日から 私の可愛い 子供になりなさい 子供に・・なりなさい

posted by たかっさん at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護家族
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